プロジェクトゆうあいの取り組み内容は、これまでもホームページ、ブログ、フェイスブック、メルマガなど電子媒体を中心として随時提供してまいりましたが、このたび、「ゆうあいReport」というかたちで、紙媒体のニュースレターを定期的に発行していくことになりました。プロジェクトゆうあいでは本年の5月より古本のネット販売事業を開始しておりますが、これまでに100名を越える方々から本を寄付していただいています。このような方々へもプロジェクトゆうあいの取り組みを分かりやすく紹介していくためのツールがあるとよいのではないか、という議論からこのペーパーの発行へとつながったのです。また近年、NPOの法制度が大きく改正され、NPOに寄付される方への税制面での優遇制度が整ってきています。プロジェクトゆうあいでは、新NPO法にもとづく「認定NPO」を目指すため、今以上に法人の情報発信、情報公開を進めていくことが重要と考えています。
ゆうあいReportは、今後、季刊(四半期に1回)のペースで発行していく予定としています。会員のみなさまには、その都度郵送し、それ以外の方は随時、プロジェクトゆうあい事務所やイベント等を通じてこのペーパーを配布していきたいと思いますので、どうぞ今後ともご愛読よろしくお願いします。
平素よりプロジェクトゆうあいの活動をご支援いただき誠に有り難うございます。
さて、最近の私たちの活動をご紹介しますと、まずバリアフリーツアーセンターの運営を通じて、全国から多くの障がいのある方が松江に、そして山陰に訪れるようになっています。また、松江市の福祉マップである松江てくてくマップの制作に携わり、本年度から市内の公共施設に配布されました。そして、昨年11月に障がい児の子どもさんたちを対象にした児童デイサービス「キッズスペースゆうあい」を立ち上げ、障がいのある子供たちのあずかり事業を始めました。今年5月には、障がいのある方々の働く場づくりに積極的に取り組み、障がい者就労支援事業所、プロジェクトゆうあいをスタートさせました。プロジェクトゆうあいはこれからも責任を持って、活動を継続発展させてまいります。
松江市内のバス路線を基にした「どこでもバスマップすごろく」を制作。子どものころから公共交通に親しんでもらうことで、バスの利用促進につながるとともに松江のモノ知りにもなれるということで大好評。
スーパーのお買い得情報を視覚障がい者にメールで無料配信する事業を開始。チラシを読むことができない方にも買い物を楽しんでもらおうと企画した。
松江市内を運行するバスの路線、時刻表を網羅したポケットサイズの冊子。便利な情報も満載されている。毎年1回発行しており、4月に2012年度版が完成。松江市内の大型書店で好評発売中。
障がいがあることで働く場がみつけられない、家でじっとしているしかないという方、多くの仲間とコミュニケーションをとりたい、社会復帰を目指すきっかけにしたいという方などのために、県の認可による「障がい者就労継続支援サービス事業」を開始。
松江の街のバリアフリー情報が一目でわかる「松江てくてくマップ」の改訂版が完成。松江市からの主要エリアの道路や段差の情報、公共施設の車いす用トイレの情報などが掲載されている。
5月よりフェイスブックを開始し、これまでよりスピーディー、リアルタイムにそして詳細な情報発信が可能に。
プロジェクトゆうあいフェイスブックのアドレスはこちらhttp://www.facebook.com/projectyuai
デザインを一新するとともに、読み上げソフトを使っている視覚障がい者の方でも利用しやすいようにに改良。より読みやすく、ウェブアクセシビリティ(障がいに優しいホームページ)に配慮されたサイトにリニュアールした。
障がい者就労継続支援事業の一環として、古本のインターネット販売事業を開始。不要になった本を譲り受け、本の整理やデータ入力した上で、アマゾンを通じてネット販売。
バス停ボードのクリーニングとともに、バス路線情報の提供をモデル的に実施。ボード全面に路線情報、人権啓発のポスターを掲載した1枚の大きなシールを掲示。この取り組みがテレビのニュースに放送された。
7月下旬にスポーツ祭東京2013のリハーサル大会が東京都世田谷区で開催され、視覚障がい者のためのサービスとして、てくてくラジオ(微弱電波を利用した音声案内システム)が採用された。
全国でも珍しい民営の図書館「曽田文庫」とプロジェクトゆうあいが提携。ゆうあいが古本事業の拠点を同館に置くことで古本の回収効率を高める一方、曽田文庫は貸し出し業務の体制強化を図ることとした。( 8月1日よりスタート )
5月から7月までに、6000冊以上の本が集まる。ネットでの古本販売事業が軌道にのり、ほぼ毎日注文を受ける状態となる。またテレビのニュースに取り上げられ、新聞にも掲載された。メンバー全員がより作業が簡易にできるにはどうすればいいのか、日々工夫を練っている。
夏休み期間中に毎日10人前後の障がいを持つお子さんを預かり、スタッフを増強し朝9時から午後6時まで運営。屋上でビニール製プールを設置したり、科学館へ遠足、バーベキュー大会、夏祭りを開くなど賑やかな夏休みとなった。
松江オープンソースラボを会場に、NPO法人みんなのICTの川路いず美氏、NPO法人松江オープンソースラボを会場に、NPO法人みんなのICTの川路いず美氏、NPO法人呉サポートセンターくれシェンドの小林隆明氏を迎え、高齢者・障がいにやさしいホームページの制作をテーマにセミナーを開催。
どこでもバスブックなどの取り組みで、本年度の第7回目となるJCOMMデザイン賞を受賞。
JCOMMとは、日本モビリティマネジメント会議(学会)のことで、バスブックが全国的なレベルで優れたものであることが証明された。
松江市の市民活動フェスタに参加し、フェスタの実行委員長はゆうあいの三輪理事長が担った。市民活動センターの1階において50円~200円の本を販売、2階では松江のことがわかる「バスマップすごろく松江版」の体験イベントを実施。
平成22年8月にウェブアクセシビリティに関するJIS規格(日本工業規格)の改定が行われ、全国的にアクセシビリティに対する注目が集っています。ウェブアクセシビリティとは一言で言えば「誰にでもやさしいウェブ」をつくるためのルールのことです。例えば、全盲の視覚障がい者はウェブを「見る」のではなくて、音声読み上げソフトを用い、「聞いて」理解します。ところがウェブアクセシビリティの配慮のないホームページの場合、目的のページヘたどり着けない等の問題が起こります。また、聴覚障がい者にとっては動画などの映像には字幕が付いていないと、セリフなどの情報を得られない問題もあります。さまざまな障がいに配慮されたウェブ制作の技術は必要でありながら、まだまだ普及されていません。ゆうあいではより多くの方が望んだ情報を適切に得られるよう、ウェブアクセシビリティの普及啓発に取り組んでいます。
ゆうあいで取り組む事業を順次ご紹介しています。
障がいのある方の就労支援の一環として古本のネット販売や商店街への販売を行なっており、皆様から不要となった書籍のご寄付をいただいております。一般本、文庫本、絵本、マンガ本、専門書など(一部、週刊誌、月刊誌、雑誌などはお受けすることができません)どんな本でも受け入れております。ご不要の本は、下記の住所までお持ちいただくか、ご連絡いただければ、ご都合のよい日時にこちらから引き取りに伺います!
NPO法人トラベルフレンズとっとりと連携して、山陰地方(島根県、鳥取県)の旅をしたいという様々な障がいのある方に対して、観光施設、交通機関、宿泊施設等のバリアフリー情報を提供し、人的なサポートのコーディネートを行う「山陰バリアフリーツアーセンター」を運営しています。ご相談、介助のコーディネートの費用は、現在、無料となっています。また事業者様向けには、バリアフリーの研修も行なっています。ぜひ、お気軽にご相談ください!
松江のメディアや新聞にも取り上げられた、バスマップすごろく松江版が大好評を呼び、ついに10月に販売開始を予定しています!豪華なパッケージに加え、より遊びやすくリニューアルされました。
様々な障がい者に配慮されたウェブ制作に関する知見を広めるために、専門家を招いた技術者向けウェブアクセシビリティセミナーを8月に開催しました。今後、隠岐に11月、松江に2013年1月、浜田で2月にウェブ運用者向けのセミナーを開催予定にしています。
皆様のご協力でたくさんのご寄付をいただきましたので、ご報告とお礼を申し上げます。平成23年9月~平成24年8月までの間、事務所の引っ越しという大きなイベントもあったことから、30人の方から合計18万3千円の寄付金をいただきました。寄付金は、児童デイサービスのための備品(トランポリンなど)の購入のほか、山陰バリアフリーツアーの運営、自主運営するwebサイト「どこでもバスネット松江」「どこでもバスネット島根旅案内」「てくてく山陰」の運営費等に充てさせていただいております。古本事業では5月~9月の間に13,336冊の寄贈をいただきました。ネットからの販売ではこの間に合計205冊、179,525円の売上があり、障がいのあるスタッフの報酬にすべて還元させていただきました。
プロジェクトゆうあいの取り組みに賛同いただいている方に会員になっていただいています(年会費3000円)。会員になりますと、法人の取り組みをメールを通じて随時ご報告していくほか、懇親会等へのご案内をしています。また、認定NPOの登録を目指しさまざまな形での寄付(寄付金、物品、労力提供など)も募っていますのでご協力のほどよろしくお願いします。