2023年1月発行
「おんぼらとステーション北堀」は、城北公民館に近い北堀町のゆうあいビル2軒となりの3階の建物。そしてこの建物の1階にあるのが「地域活動支援センターゆうあい」。一見するとおしゃれなカフェ風の内装で一昨年の5月より、障がいのある方の憩いの場、集いの場として、松江市が認可する福祉事業の一環として運営されていますが、同時に地域の方にも様々に活用していただきたいと考えています。
開設当初がコロナ禍のまっただ中ということから、「地域に開いていきたい」という思いもなかなか反映できないところでしたが、2022年夏ごろから、様々なイベントを行うなど開放路線へと少しずつ舵を切っています。一つは「まちのごはん」。大人は格安の300円、子供は無料というランチイベントを市内の複数のグループと連携して行っています。そしてブックカフェ。以前は城北公民館と道路を隔てて向かいの「オレンジハウス」にて行っていましたが、会場を地域活動支援センターゆうあいに移し、自家焙煎コーヒーと古本販売をセットにしたイベントとして再スタートしています。
なお、おんぼらとステーション北堀の2階にはゆうあい本部事務所と障がい者の相談支援事業所、3階は倉庫とフリーな空間となっていますが、災害時には地域の方の避難場所としても利用できるようにと考えており、実際に北堀2区町内会さんとは、緊急時の避難先として防災協定を結んでいます。「おんぼらとステーション北堀」は、より地域に開かれた施設としての運営、場の提供をしていきたいと考えています。
(田中 隆一)
キッズゆうあいの子どもたちを対象に宍道湖でゴズ釣りのアウトドアプログラムを開催しました。子どもたちは初めての体験にはしゃいだり、外での開放的な雰囲気にテンションが上がりとても楽しんでいました。中には20匹以上釣っている子もいて、大いに盛り上がりました。
松江市内各地のお店・施設に、無人古本棚「ゆうあい文庫」を設置しております。新規オープンした「みしまや東川津店」のATM付近の通路に、新たに無人古本棚を設置しました。
10日から16日にかけて、鳥取県のバリアフリーオンライン研修が行われました。「障がいのある観光客等に対応するための準備と心構え 共生社会の実現に向けて」と題し、プロジェクトゆうあいから理事の三輪利春・川瀬篤志が講師として出演しました。
22・23日の2日間にわたり毎年恒例となった、キッズ/ジュニアゆうあい作品展を開催しました。今年は地域活動支援センターゆうあい「おんぼらとステーション北堀」が会場となりました。この日に向け、各事業所の子どもたちは一生懸命制作に取り組み素敵な作品ができました。
日本赤十字社・島根県支部から講師にお招きし、救急救命研修を行いました。キッズ/ジュニアゆうあいのスタッフに加え、障がい者就労支援事業所のスタッフも参加し、心肺蘇生などの応急手当の仕方や、AED(自動体外式除細動器)の使い方について学びました。
23日に開催された「子どもアートDay」で、島根県民会館大ホールのステージにて、たのしい楽団がワークショップを行いました。久しぶりの演奏でしたが、この日初めて参加の子どもたちと共にみんなのびのびと音を楽しんでいました。
プロジェクトゆうあいでは、障がいのある方の一般企業への就職を支援する「就労移行支援事業」を行っています。この秋には女性1名がIT関連企業に就職しました。
まち歩きバリアフリー情報誌『てくてく日和 山陰』の第40号(2022年秋号)を発行しました。今回は世界遺産登録15周年を迎えた石見銀山を特集。常時見学可能な坑道「龍源寺間歩」へ、車いすでも楽に移動できる手段をご紹介。また、江戸時代の武家屋敷や代官所跡の残る「大森の町並み」地区で新しくオープンしたカフェを訪れたり、温泉津温泉を散策したりと、盛りだくさんの内容です。中国地方の道の駅、山陰の観光案内所などに配布しています。フリーペーパーですので、ぜひお手に取ってご覧ください。
ゆうあいスタッフのえみが出演するYouTubeの番組「えみスマイル!」では、(株)高知システム開発から発売された視覚障がい者の読書をサポートするソフト「マイブックネオ」を4回に分けてご紹介します。耳の不自由な方々のために字幕も用意しています。
本町堂の利用スタッフと茶話会を行いました。松江市内の老舗「月ヶ瀬」さんのお団子を用意し、近所の方に頂いたサザンカを飾って、素敵な雰囲気のもとなごやかにお話を聞きました。
八束町にある庭園「由志園」にて、北堀町の障がい者就労支援事業所での食事会を開きました。美しい園内を散策したあと、八束町特産の高麗人参を使った鴨鍋や天ぷらなど、おいしい昼食をいただきました。
なにわ一水を会場に、心のバリアフリー接遇セミナーを開催しました。なにわ一水 勝谷社長の講演ほか、松江/山陰バリアフリーツアーセンター長 川瀬とプロジェクトゆうあいの視覚障がい、聴覚障がい、車いす使用者スタッフによる接遇実践も行いました。今後は、島根県内の観光施設、宿泊施設向けのバリアフリー接遇出張型研修を行っていきます。
3日・17日、おんぼらとステーション北堀にて、ゆうあいスタッフがふるまう「まちのごはん」を開催しました。料金は子ども無料、大人300円で、クリスマス仕様のハンバーグシチューや、松江ラーメンを提供し、多くの方に食事を楽しんでいただきました。
若者支援「本町堂」に約2年半利用された方が、この度移行支援事業所にて就職を目指すことが決まり、本町堂を卒業することになりました。スタッフはさみしい気持ちもありますが、進む道を応援しています。
益田市観光協会が主催された「視覚、聴覚障がい者も楽しめるユニバーサル神楽鑑賞体験モニターツアー in 益田」に、ゆうあいから視覚障がいの渡部と聴覚障がいの村松が参加しました。
公演前に、衣装やお面の試着、小道具に触れるという貴重な体験ができ、華やかさと重みを感じました。公演が始まると、太鼓や笛の音に圧倒されます。触知図と音声ガイドが用意され、見えなくても舞手の動きの情報が伝わり楽しめました。聴覚障がいの方向けには、字幕表示や手話通訳の方が説明してくださったそうです。
この機会を設けてくださった関係者の皆様、誠にありがとうございました。今回のモニターツアーを参考に、障がいがあってもなくても楽しめる石見神楽に発展することを期待しています。
(渡部)
プロジェクトゆうあいが運営に長年携わっている『松江武者行列』。コロナの影響で開催の見送りが続いていましたが、2023年春に開催が決定いたしました。「第 16 代堀尾吉晴公松江武者行列」開催に向けて、時代衣装着付けスタッフを募集しております。
おんぼらとステーション北堀にて開催する「おんぼらとブックカフェ北堀」は、原則毎月最終木曜日にオープン予定にしています。音田マスターのコーヒーと共に、読書をお楽しみください。(新型コロナの感染拡大によっては休止となる可能性があります。オープンの詳細はプロジェクトゆうあいのFacebookをご確認ください。)
プロジェクトゆうあいでは社会をよりよくするというミッションのもと、様々な非収益事業を実施しております。詳しくはゆうあいHP下部の「ご支援・ご寄付」にてご紹介しています。多くの方のご支援をお待ちしております。
U-BOOK(古本事業)では2022年9月~11月の間に1,090冊の寄贈をいただきました。販売ではみしまや、イベント等の外部売上とネット売上を含む合計1,015,728円となりました。PCリサイクル事業では287台の寄付をいただきました。売上代金は障がいのあるスタッフの報酬にすべて還元させていただきました。