Wさんからのこえ

どんな仕事をしていますか?

事務と視覚障害者としてのアドバイスが主な仕事です。

事務としての仕事では日程表の作成や電話対応を行っています。

その他にも、発信したい情報を集めてブログやメールマガジン、フェイスブックの原稿を書く広報のような仕事もしています。

例えばバリアフリー観光のための旅行ポータルサイトでメールマガジンの記事を書いたり、ゆうあいで発行しているバリアフリー情報誌では取材に参加するリポーターの一人になりました。

ゆうあいで行うバリアフリー観光事業では、研修講師として、視覚障がいの方への接遇、手引の具体的な方法や注意点をお伝えしています。
視覚障がい者の観点から幅広いアドバイスを心がけています。

情報発信の中ではスーパーの特売情報をテキストで読むことのできる「みしまやメルマガ」の発行、チェックや、行政から発行される音声版広報誌を制作やチェックをするようになりました。

点字が読めることから、点字付き名刺や触図の作成業務では、最終チェックを私が行っています。

ゆうあいでは一つの仕事からこのように様々な仕事が広がり、多くの経験を積む事ができました。

仕事の中で大切にしていることや楽しみを教えてください。

ゆうあいの最新情報を発信する仕事や福祉機器についてのアドバイスをしているので、
周囲の人の話に耳を傾けて、常に情報を集めています。

的確なアドバイスをするには、情報が大切です。
同じ障がいのある方が集まるサークルに参加し、同じ障がいのある方の困りごとに耳を傾けています。

仕事上だけでは、普段お話する機会が無い方もいるため、何かあったときに情報をもらえるように、またスケジュール確認がスムーズにできるよう、ゆうあい内部で開催される行事には、できるかぎり参加するようにしています。

また、新しい機器の情報には常にアンテナを立てています。
私生活や仕事に役立ちそうなものは、早めに体験するようにしています。
体験を通じて仕事のアイディアが思い浮かんだ時は、それらを早めに文章にまとめるよう工夫もしています。

もともと人と話すことは好きでしたが、常にあちらこちらに顔を出したり、アンテナを立てたりしていて、不思議に思われているかもしれませんね。

仕事の中で印象的だったこと

視覚障がい者として、観光バリアフリー情報誌の取材に同行し、乗馬や水上バイクを体験しました。
その中でも特に印象に残っているのは、電車の運転体験です。

体験用の線路があるため、目が見えなくても指導を受けることで安全に運転ができます。

ブレーキや方向を変える道具の軽さに驚いたことを覚えています。
電車のレトロな内装も今ではお目にかかれない貴重なものだそうです。

体験が終わった時、職員さんの手を借りながらとはいえ、やり遂げられたことに感動しました。

家族や友達は私に気を使ってしまい、出かけた先では、出来ることが少なくなりがちです。

観光バリアフリー情報誌の取材に出かけて、様々な体験ができたことで、家族や友達と楽しめる場所が増えたことをとても嬉しく思っています。

また、私の体験を情報発信することで、同じ障がいのある方の出かけられる場所を増やすことにもつながるため、この取り組みを誇らしく思っています。

ゆうあいはあなたにとってどんな場所ですか?

最初は小さな組織でしたが、時代に合わせて新しい取り組みに挑戦し、発展していきました。

今では、さまざまな障がいのある方、さまざまな経験を積んできた方と机を並べるようになりました。
全力でそれぞれができることをして、助け合っています。

それぞれが育児、介護、体調に合わせて、仕事量や勤務時間を調節し、それぞれに合った仕事を見つけて働いている印象があり、ステップアップを望んでいる方を積極的に支援しています。

昼休みなどは、さまざまな環境に置かれている方、さまざまな仕事に携わる方の話が聞けます。

今が完成形ではなく、常に変化し続ける職場です。障がい、今まで勉強してきたこと、仕事してきたこと、すべてを含む個性を活かし、仕事の仕方を模索したり、新しい提案をしたりして、また新しい時代の波に乗ります。

ゆうあいにきて変わったこと、学んだことはなんですか。

ゆうあいに入る前にも、福祉機器や制度は利用してきましたが、より障がいのある方の生活を支える制度や機器について詳しくなりました。

福祉制度や福祉機器について詳しくなると、生活上のバリアが何か今まで以上にはっきり分かってきました。バリアについて素直に話をすることで、障がい者を支援している方に、本音を話していただける機会が増えました。

また、自分とは違う障がいのある方と仕事をすることで、その方達の生活上の困りごと、普段利用している機器について、詳しくなりました。

外部の方に向けてIT機器の講習会を実施しているわけではありませんが、指導やサポートをしてもらえる環境にあります。

そのため、パソコンで使用できる便利な機能を教わったり、様々な福祉機器を体験できるようになり、普段の生活が便利になりました。

今後の目標、どのように働いていきたいか教えて下さい。

周囲の方とのバランスをとりながら、関わっている仕事を発展させていきたいです。

今、私が関わっているメールマガジン・フェイスブックページ・会員の方に配布する活動報告・視覚障害者にも使える機器やアプリを紹介する動画が、視聴者または読者により楽しんでいただけるように工夫を考えています。

また、情報を収集し、自分の個性を活かしたアイディアを出し、新しい仕事を生み出していきたいです。
視覚障がいのある人達に喜んでもらえる仕事を目指しています。

しかし、少しずつ家族に頼られることが多くなってきました。また、視覚障害があることは移動が困難で、通勤にも制約があります。
周囲の方たちと相談を重ねながら、勤務時間や仕事量を調節し、細く長く働き続けたいと思います。