平成24年5月1日にスタートした「障がい者就労継続支援事業」。様々な障がいを抱えた人に、その人に合った仕事の場づくりをしています。主力の古本販売の事業をはじめとして、ホームページのバリアフリー診断であるウェブアクセシビリティ事業、まち歩きバリアフリー情報誌の発行、バスマップすごろくの制作販売など、ゆうあいならではの独自の事業を展開しています。平成25年7月1日現在、この事業の枠組みで働く方は、22名。毎日来られる方がほとんどですが、週に数回という方もおられますので、平均すると1日に15名程度が来られるようになっています。肢体に障がいのある方、視覚に障がいのある方、聴覚に障がいのある方、精神に障がいのある方など、とても多彩な顔ぶれの中、和気あいあいとした雰囲気でみんなが協力しあって仕事をしています。
障害者自立支援法にもとづけば、この制度を活用して働く人は「利用者」ということになりますが、ゆうあいでは「利用者」という言葉は使いません。あくまで一スタッフとして自分の仕事に誇りを持って働いてもらうことをモットーにし、支援スタッフとの間にも垣根をつくらない職場にしていきたいと考えています。
北堀のゆうあいビルも、入居当初はゆったりしたものでしたが、この1年であっという間にいっぱいになってしまった感があります。さらに雑賀町の曽田文庫内にも仕事場を設けたり、在宅での就労を支援したりと、新たな仕事スペースの開拓が続いています。今年は、きょうされん島根支部の事務局を担ったり、福祉ネットだんだんネの一員として活動するなど、県内、松江市内の福祉事業所とのネットワークも広がっています。
これからも働きやすい環境を整備していくとともに、働くみなさんの報酬をどんどんアップさせていきたいと考えています。(田中隆一)
ゆうあいメンバー総出で、松江城山公園の桜満開スポットにて、昼食を兼ねてお花見へ。キッズスペースゆうあいに通う子どもたちも参加し、賑やかな時間を楽しみました。
赤い羽根共同募金の助成をいただき、「共同募金たすけあい号」を購入。車種はホンダのフリード、コンパクトで7人乗り。古本事業の外回り、児童デイの送迎などオールラウンドに活躍中です。
事務局の立場でお手伝させていただいた松江武者行列。今年は雨天のため、9回目で初めての屋内開催へ。屋内での演舞は間近に見ることができ、なかなかの迫力でした。次回は2014年4月上旬に開催予定。
「少し足をのばして松江の郊外へ行こう」というテーマに、美保関・八重垣神社周辺のまち歩きを特集。県内の観光案内所、道の駅などへ順次配布されました。
利用者定員が超過になる好評のもと、第1キッズスペースゆうあいから徒歩5分ほどの場所に第2キッズスペースゆうあいを開設しました。一戸建ての民家なので、とてもアットホームな雰囲気です。
見えない方、見えにくい方のために生活にごみの出し方など、幅広い生活情報を網羅した便利帳を制作。活字版、点字版、デイジー版があり、ゆうあい事務所、ライトハウスライブラリー、松江市役所で無料で配布中です。
てくてくウェブ松江が大リニューアルし、スマートフォンでも見やすくなりました。GPS機能を活用すれば、最寄りの施設を探すことが可能に。車いす用トイレ、AED、授乳室、さらに市内のバス停、時刻表をマップから一覧できるようになりました。
松江市の路線バス、コミュニテイバスの時刻表などをポケットサイズにまとめた「どこでもバスブック松江 2013年度版」が発行(年1回発行)されました。松江市内の今井書店またはJR松江駅内キヨスクにて250円で好評販売中。
島根観光キャラクター「しまねっこ」と「どこでもバスマップすごろく」が島根県を舞台に、コラボレーションした「しまねっこ電鉄」をゆうあいで商品化しました。今井書店各店舗、島根県物産観光館、松江歴史館などで定価1,000円で好評販売中。
風雨や度重なる張り替えで醜くなったバス停を、景観に配慮した形でリニュアールする事業に取り組んでいます。くにびきメッセ前、学園通り中央、イオン松江店前、津田小学校入口などのバス停が一新しています。
松江市のスーパーみしまやのご協力により、設置店舗を拡大しています。【橋北地域】ヴェルデ中央店、ヴェルデ中原店、北堀店、ヴェルデ川津店、春日店、楽山店、学園店。【橋南地域】上の木店、浜の木店、田和山店、津田店、さいか店の計12施設に設置。
ゆうあい古本事業(U-BOOK)が地元のメディア「テレポート山陰」に取り上げられました。古本販売のスタッフ数人がインタビューを受け、同じくモーニングブックカフェ無人古本販売についても紹介されました。
介護・福祉総合展示会の「第12回高知ふくし機器展(バリアフリーフェスティバル2013)」に、市販のAMラジオを使った音声案内システム「てくてくラジオ」を出展し、来場された視覚障がいの方々を楽しませました。
昨年に島根県の助成を受けてウェブアクセシビリティの啓発事業を実施し、今年は自主事業として継続しています。現在はおためし診断(無料)・簡易診断(有料)、診断訪問解説および研修事業を実施しています。
三重県伊勢市にて、バリアフリー関係者が250人以上集まった「バリアフリー観光全国フォーラム」が開催されました。フォーラムをきっかけに、車いすを前から引っ張るアタッチメント「JINRIKI」の販売代理店になりました。
今年も全国バスマップサミットが開催されます。香川県の高松で第11回目となるサミットです。思えば第1回が2003年に岡山で開催され、翌年の第2回が福井、そして第3回が松江での開催でした。松江で第3回を開いたときには、まさか10回を超えて続くとは誰も思わなかったことでしょう。このサミットは、全国でバスマップを作製している市民団体が中心となって、各地の団体が手弁当で開催するものです。それぞれのバスマップ作製の取り組みを紹介しあうということベースとして、幅広く公共交通の利用促進に資する情報交換を行っています。バスサミットではなくて、バスマップサミットというところが、マニアックな感じもしなくはないですが、いたって健康的な市民団体の集まりで、究極的には市民が広げる公共交通利用の輪づくりを広げようと、皆さん意気込んでいます。
松江の「どこでもバスブック」は、昨年に日本モビリティマネジメント会議(JCOMM)で「デザイン賞」を受賞していますが、このバスマップサミットに属する団体は、JCOMMでの受賞の常連ともなっています。松江ではじめたバスマップ、バスブックが全国で公共交通をテーマにしたまちづくりに取り組む市民団体とつながったことは、ゆうあいにとっても非常に大きな財産となっています。
障がいのあるお子さんを放課後、長期休み時におあずかりする中で、成長・発達に資する障がい療育を行う事業です。読書、買い物、お菓子づくり、ルールのあるゲームなど小集団での活動を行い、日常生活における基本動作や集団生活への適応が習得できるように支援します。詳しくはインターネット検索「キッズスペースゆあい」でご覧いただけます。
見えにくい・見えない方がインターネットの動画サイトを使う割合が増えていることもあり、ゆうあいの視覚障がい者スタッフが、視覚障がい者向けの機器紹介を中心に動画サイトYouTubeに「えみスマイル」をアップしています。2011年7月から始まり、現在まで計21の動画があります。現在、2ヵ月に1回の頻度で配信中です。詳しくはインターネット検索「えみスマイル」でご覧下さい。
8月7日(水)13:00~16:00
会場:松江テルサ別館2階(島根OSSラボ)
自治体関係者、一般を対象にしたウェブアクセシビリティセミナーを開催します。ウエブアクセシビリティ基礎から、視覚障がい者による実演まで充実したプログラムを予定しています。
8月24日(土)15:30~17:30
会場:宍道森林公園
キッズゆうあいの利用者家族、ゆうあいスタッフ、ゆうあい会員さんなどにご参加いただく夏のバーベキュー大会を昨年にひきつづき開催します。
プロジェクトゆうあいでは「このまちに希望の種をまいていく」という言葉をかかげ、社会をよりよくするというミッションのもと、さまざまな非収益事業を実施しております。多くの方のご支援をお待ちしております。詳しくはパンフレット、またはゆうあいホームページのバナー「ゆうあいの活動にご支援ください」にご紹介しています。
U-BOOK(古本事業)では2013年4月~6月の間に5545冊の寄贈をいただきました。ネットからの販売ではセット巻を含む合計約550冊、458,5695円となりました。売上代金は障がいのあるスタッフの報酬にすべて還元させていただきました。
プロジェクトゆうあいの取り組みに賛同いただいている方に会員になっていただいています(年会費3000円)。会員になりますと、法人の取り組みをメールを通じて随時ご報告していくほか、各種イベントへのご案内をしています。